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ホーチミン市を中心にベトナムの歴史や町の様子をお送りします。
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タイグエン文化
ベトナムの内陸部は山岳部で全国土面積の3分の2を占めています。
山岳地帯を含む省は23あり、中国、ラオス、カンボジアと国境を接して
います。この山岳地帯のうち、中部の高原地帯には少数民族が多く生
活しており独自の文化圏を形成しています。ユネスコはこの地方の伝
統的文化を無形文化遺産として2009年登録しました。


中部高原地帯

ベトナムの中部高原地帯はタイグエン(西原 Central Highlands)と呼
ばれ、コントム高原、プレイク(ザーライ)高原、ダクラク高原から成って
います。タイグエンには4省が属しています。

コントム省  ザーライ省  ダクラク省  ダクノン省

この地方は、ベト族が北から南下してくる前から先住民族が住んでいた
地域で、今でもジャライ族(Jarai)、エデ族(E De)などマラヨ・ポリネシア
語族、バーナー族(Bahnar)、セダン族(Xo Dang)、コホ族(Co Ho)な
どのモン・クメール語族に属する民族など17民族が生活しています。

対象となっている文化遺産はこれらの民族が奏でる銅鑼の音楽なので
すが、木造彫刻やトランという楽器も文化遺産として保存されています



木造彫刻

ベトナムの中部高原地帯(タイグエン)に住む少数民族の墓所の傍に
建てられている木造彫刻は、ベトナムの彫刻様式の中でもとてもユニ
ークなものです。彫刻はとてもシンプルで木の幹を切って来て、斧やナ
イフだけで削り取られられていきます。特にデザインも事前に描かない
のでプロポーションはバラバラですが、全体として見ると切実に訴えて
来るものを感じるのです。彫刻の題材は彼らの生活そのもので、死者
が現世でまだ一緒に暮らしているような印象を受けます。彫刻は中国
からの陰陽の影響を受けており、死者は必ず蘇ってくると信じてられて
います。

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銅鑼の音楽(チンチェン Ching Cheng)  「引用」    

日差しと風が強いタイグエン高原にいつ銅鑼文化が生まれたかは定か
ではないが、古代ドンソン文明(3500年~4000年前)の時代からあっ
たと言われている。

銅鑼文化(コンチェン)は、人の心と想いを銅鑼の音が代弁するまさに
人々の心の言葉として日常生活の悲喜交々を表わし、タイグエンの
人々の生活に根差して来た。銅鑼の音の長さは人の寿命を表わすとも
言われている。新しい命を迎える「トーイタイ(耳を吹く)」という儀式、亡
くなった人を神の世界へ送る「ボーマー」という儀式をはじめ、銅鑼の
音はさまざまな冠婚葬祭に多く用いられている。

銅鑼を通じ、人間と神はお互いに感情や意思を交わすことができる。タ
イグエンの人々の考えによると、それぞれの銅鑼の中には神がいるそう
である。銅鑼が古ければ古いほどその神の威力は強大になる。銅鑼は
貴重な財産で、権力と豊かさのシンボルである。かつて銅鑼が象2頭
あるいは水牛20頭に相当する時代もあった。

祭りでは、人々は森林に響きわたる銅鑼の音とともに神聖な火を囲んで
踊ったり、カンという少数民族の酒の瓶のそばで話をしたりし、その
光景はタイグエンの地に叙情に溢れた神秘的な雰囲気をもたらす。
祭りと密接な関わりを持つ銅鑼は、勇壮なタイグエン文化が色濃く反映
される詩歌の発展にも貢献してきた。

「最も響く音、最も低い音が出せるように、銅鑼を打て。風が土に会える
ように軽やかに打て。銅鑼の音があちこちに響きわたるように打て。銅
鑼の音が床を通り抜け、遠くにまで届くように打て。銅鑼の音が屋根を
越し、空にまで響くように打て。木の枝の猿たちが落ちるように銅鑼を
打て。悪鬼がその音に夢中になり、人への悪さを忘れるように打て。リ
スやネズミが穴を掘るのを忘れように、蛇が動けなくなるように、ウサギ

が驚くように、鹿が草を食べるのを忘れるように、森林の全てのものが
英雄ダムサンの銅鑼の音に耳を傾けるように・・・打て」これは銅鑼の音
を描写するダムサン史詩の一部である。

タイグエンで千年の歴史を持つ銅鑼文化の芸術性は非常に高い域ま
で達している。銅鑼の種類は多様で、豊富な芸術性を備えている。民
族や地方によって、銅鑼にそれぞれの特徴がある。銅鑼は個々に打つ
ことが多いが、時には2~12個、あるいは、ザーライ族の銅鑼のように1
8~20個もの銅鑼を一斉に打つこともある。タイグエンの銅鑼楽団はオ
ーケストラのような構成があり、様々な音色の調和でさまざまな曲を奏
でることができる。この銅鑼楽団の特徴は一人が1つずつ自分の特定
の銅鑼を持つことである。ばちのある銅鑼をもつ者もいれば、ばちのな
い銅鑼をもつ者もいる。銅鑼の演奏は、ばちのある音ばちのない音が
交響し、豊富なリズムと数千の音階のある曲を奏でてくれる。各民族に
は、自然の美しさや人間の願いなどを謳うそれぞれの銅鑼の曲がある。
それはザーライ族のジュアン、トゥムヴァン、バナ族のサーチャン、サカ
ポ、アタウ、トロイなどの曲である。

多くのタイグエンの集落には祭事儀礼のための集落単位の銅鑼楽団
がある。

タイグエンの銅鑼文化の世界無形文化遺産登録式典において、「私は
ベトナムだけにある銅鑼文化の音色を楽しむ機会があった。そして、そ
の演奏に使われる数々の特徴ある銅鑼を見たこともある。それはベトナ
ムの特色的な伝統文化だとも言える。タイグエンの銅鑼文化は世界無
形文化遺産として登録されるに価する」とユネスコ協会の松浦会長は
表明した。

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トルン

ベトナム中部高原地帯(タイグエン)で生まれた竹の打楽器です。
元は数本の竹筒が縄梯子状に吊るされた小さな楽器で、タイグエンに
住む少数民族の間でのみ演奏されていたものでしたが、現在ではベト
ナムの代表的な伝統楽器のひとつととなっています。

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